2014年1月29日水曜日

「フェチフェス」イベントへの参戦について・・・

本当に久しぶりのブログです。
先日フェチフェスというイベントに参加させて頂きました。自分はギャラリーでの展示を中心に活動させて頂いているので、イベントは本当に久しぶりでした。一昨年出展しましたTokyo Art Book Far以来ですね。フェチフェスとはどういうイベントなのかはこちらを参照してください http://www.fetifes.com/  ことの発端は昨年の11月に参加しましたリョナフェスからなのですが、リョナフェスとは、本家フェチフェスの分家にあたるイベントで、このリョナフェスに、いつも創作でお世話になっているモデルの七菜乃さんが単独で参加することになり、コンテンツの相談を受けたのがすべての始まりでした。昨年のリョナフェスのコンセプトは、流血、傷、死などで、七菜乃さんの素質を生かしたそれらの表現方法は何かと考えた所、真っ先に頭を過ったのはオーストリアの大作家「Gottfried Helnwein」氏です。彼の作画はとても特殊で、傷つき易い少年少女たちがモデルであり、そこには死や自殺などがテーマとして描かれています。しかし、とても洗練された美が宿っているのも事実で、この強烈な彼の表現方法を模倣できないか?と、七菜乃さんと挑戦してみたくなりました。こうして出来上がった作品が深遠なる挑発ともいえる「レクイエム」シリーズです。




手前味噌で大変恐縮ですが、ここまで綺麗に模倣できるとは自分自身も思っていませんでした。これも演じてくれた七菜乃さんの力であり、Helnwein氏を敬愛する想いをぶつけた賜物でもあります。


そして今月のフェチフェス03へと続くのですが、今回は新しいモデルの愛花さんも加えての新たなコンセプトを発案、これもまた自身が敬愛してやまない大写真家「David Hamilton」氏へのオマージュとして、彼の代表的な作品集「Bilitis」がテーマになりました。淡く妖艶な少女たちのヌード作品は独特の世界観を醸し出しており、未だに彼を追随する作家が日本では現れないと私は思っています。今回はその淡く切ない世界を七菜乃さんと愛花さんは本当に美しく再現してくれました。ポージングや小道具などの演出などはさすが女体フェチの七菜乃さんのアイデアであり、本当に私は彼女の感性に助けてられています。下が元ネタの写真集「Bilitis」と、今回の二人の共演作品「Bilitis 」(七菜乃、愛花、武井verになります。Hamilton氏の写真集「Bilitis」は、今では絶版でプレミアが付いてしまい入手困難になってしまいました。






こんな感じで参戦させて頂いたフェチフェスイベントですが、七菜乃さんと考えたテーマが一応根底にあったことをちょっと綴ってみました。