2014年9月11日木曜日

白白庵「禁断の果実たち」少女の普遍性と茶の湯のしつらえ・・・


「秘すれば花なり」という世阿弥の有名な言葉がある。

それは一輪の切り花から、その花が存在する広大な自然の力を伝え、見せる部分を限定することによって、逆にその圧倒的な存在感を人に想像させるという意味だ。何かを伝えたければ多くを語らず、余計な装飾を削ぎ落とし、いろいろな面に気を使いながら端的に整える。それは、利休の茶の湯の教えにもある、日本人の奥底に古くから備わる美しい心得。

秘めるからこそ美しく、花となる・・・今回の「禁断の果実たち」は、そんなひたむきな少女への想いと、茶の湯の精神をしつらえ、見る者の心に一瞬の出会いを刻む展示を目指しました。





作品撮影 : 石橋圭吾

写真:武井裕之 / 230×155㎜(image size)/ Gelatin Silver Print 
陶器「抹茶碗」新見麻紗子



作品撮影 : 石橋圭吾

写真:武井裕之「籠原帝子とうつわ(髙橋亜希)」 390×267㎜(image size) / lambda print
陶器 : 髙橋亜希「掛け花入れ 平盃  ミニオブジェ 絵付豆皿 」 




【出展作家】


武井 裕之/写真家

新見 麻紗子/陶芸家

高橋 亜希/陶芸家

岡安 真美/陶芸家

和田山 真央/陶芸家


【写真作品モデル】

西田藍 優里香 籠原帝子 七菜乃 甲斐桜 他




「禁断の果実たち」

2014年8月30日〜9月15日

時間 11:00〜19:00(木曜定休)

会場 白白庵



企画・しつらえ / 石橋圭吾(白白庵)









2014年5月22日木曜日

「学校制服超会議」開催について・・・


日本で独自に進化した学校制服は、今や世界の女子を魅了するガールズファッションまで成長しました。巷の女子文化をリードするトレンドアイコンでもある制服には、学生時代の特別な時間が刻まれています。

とはいえ、学校制服はまだまだ日常の服装の一部に過ぎないのが現実であり、その拘りを語れば、冷たい視線を浴びかねません。しかし、それは理解をしてもらえない周囲が悪いわけではなく、むしろその逆で、制服に魅力を感じる我々が、もっとみんなを惹きつける面白いコンテンツを打ち立て、周囲にアピールしなければいけないのです。

そんな試行錯誤の中、神保町画廊主催のもと「学校制服超会議」開催へとなりました。学校制服と言ってもその範囲はあまりにも広く、初めからテーマを絞るのはなかなか難しい為に、今回は多方面からその魅力を検証する内容としました。



【素敵なパネリストの皆様です】


森伸之(制服図鑑著者)
制服といえばこの方です。1985年に「東京女子高制服図鑑」を出版。学校制服が持つデザインやバリエーション、着こなしの面白さなどを、社会現象として、文化人類学的に、約30年間に渡って研究。まさに学校制服が持つ魅力的なコンテンツを打ち立てた第一人者です。


相浦孝行(制服ショップCONOMi社長)
メーカーの制服には無い独自の発想で、オリジナルの制服をデザイン販売しているCONOMiブランド。今やその人気は日本に留まらず、海外からも絶大の人気を博しています。生地~染色まですべて自社で開発しているその拘りを、柔和でダンディな相浦社長に語って頂きます。


口枷屋モイラ(西洋服飾史専攻)
学校制服は今や現実から虚構の世界へ、自己の小女性を表現するアイテムとして多くの女子に愛され、進化しています。モイラさんが胡子名義で立ち上げた「旧お嬢様学校少女部」は、制約された服装で楽しむという新しい制服時間を提供しました。


長野愛樹(日本女子大家政学部被服科2年生)
制服に憧れを抱くのは、いまや男子だけではありません。自ら制服を研究している長野さんに、高校を卒業してまだ間もない、普通の女の子から観た制服の魅力を、実体験をもとに語って頂きます。


武井裕之(制服少女写真家)
光の中で揺れ動く、無垢で魔性的な制服少女を写しとる自称作家。ギャラリーや画廊などでの展示をメインに活動中。僭越ながら今回の会議の司会進行を勤めさせて頂きます。
http://www.h-takei.com/



他に、CONOMi制服モデルとして「桜井詩葉」さんや「優里香」さん、
旧お嬢様学校少女部の制服モデルとして「森夜ユカ」さん。
また、希少学校制服モデルとして「籠原帝子」さん「愛花」さん。
更に、都内名門女子高の卒業生が、母校の制服モデルとして登場します。



「学校制服超会議」

5月31日(土)午後1時半開場 午後2時開演

東京堂ホール(神田神保町 東京堂書店6F)

参加費1500円(制服割引あり)

参加申し込み、問い合わせ 神保町画廊




2014年3月9日日曜日

『制服オフ会開催のお知らせ』


セーラー服を含む学校制服の魅力について、まったりのんびりワイワイと語り合う、制服オフ会を開催します。

大変身勝手で恐縮ですが、今回は女子限定とさせてください。
制服が好きでも日頃話しが合う相手がなかなか居ないという方。制服を持っていても(本物やなんちゃってコスプレ含む)なかなか着る機会がないという方。


皆んなで集まって存分に楽しみませんか?


学校制服がお好きな女子ならばだれでも参加OKです。制服をお持ちの方はご自身の制服姿を披露してください。お持ちで無い方は私が撮影用のセーラー服等をお貸しいたします。写メを撮り合ったり撮影したりと自由に楽しみましょう!もちろんただ話しをするだけでもOKです。本当にまったりゆるーいオフ会です。

日時は3月21日 祝日(金)13時〜17時。
場所は横浜某所(参加者に詳しい場所の詳細をお知らせいたします)
都心から少し遠いですが参加費は無料です。
13時から17時の間ならば、参加する時間は自由です。
参加予定人数は14〜5人です。
会場がそんなに広くない会議室なのでこの人数が限界です。

まったりを楽しむ為に参加者は一品だけ、おつまみ等のおやつを差し入れてください。飲み物は各自ご用意ください(会場建物内に自販機はあります)

制服を着てこられてもよいですし、持参される方は簡易ながら着替える場所もあります。大きな鏡も設置してあります。私から試着用の制服をお貸しいたしますが、靴下、ローファー等はご自身でご用意ください。

以上の内容を了承した上で参加を希望される方は「武井裕之写真館」のメールphotoinfo@h-takei.comまでご連絡ください。
ツイッター相互フォローの場合はDMでもOKです。

予定人数に達し次第応募を締め切らせて頂きます。

それでは、素敵な制服時間を楽しみましょう!
ご応募お待ちしております。

主催 武井裕之









2014年1月29日水曜日

「フェチフェス」イベントへの参戦について・・・

本当に久しぶりのブログです。
先日フェチフェスというイベントに参加させて頂きました。自分はギャラリーでの展示を中心に活動させて頂いているので、イベントは本当に久しぶりでした。一昨年出展しましたTokyo Art Book Far以来ですね。フェチフェスとはどういうイベントなのかはこちらを参照してください http://www.fetifes.com/  ことの発端は昨年の11月に参加しましたリョナフェスからなのですが、リョナフェスとは、本家フェチフェスの分家にあたるイベントで、このリョナフェスに、いつも創作でお世話になっているモデルの七菜乃さんが単独で参加することになり、コンテンツの相談を受けたのがすべての始まりでした。昨年のリョナフェスのコンセプトは、流血、傷、死などで、七菜乃さんの素質を生かしたそれらの表現方法は何かと考えた所、真っ先に頭を過ったのはオーストリアの大作家「Gottfried Helnwein」氏です。彼の作画はとても特殊で、傷つき易い少年少女たちがモデルであり、そこには死や自殺などがテーマとして描かれています。しかし、とても洗練された美が宿っているのも事実で、この強烈な彼の表現方法を模倣できないか?と、七菜乃さんと挑戦してみたくなりました。こうして出来上がった作品が深遠なる挑発ともいえる「レクイエム」シリーズです。




手前味噌で大変恐縮ですが、ここまで綺麗に模倣できるとは自分自身も思っていませんでした。これも演じてくれた七菜乃さんの力であり、Helnwein氏を敬愛する想いをぶつけた賜物でもあります。


そして今月のフェチフェス03へと続くのですが、今回は新しいモデルの愛花さんも加えての新たなコンセプトを発案、これもまた自身が敬愛してやまない大写真家「David Hamilton」氏へのオマージュとして、彼の代表的な作品集「Bilitis」がテーマになりました。淡く妖艶な少女たちのヌード作品は独特の世界観を醸し出しており、未だに彼を追随する作家が日本では現れないと私は思っています。今回はその淡く切ない世界を七菜乃さんと愛花さんは本当に美しく再現してくれました。ポージングや小道具などの演出などはさすが女体フェチの七菜乃さんのアイデアであり、本当に私は彼女の感性に助けてられています。下が元ネタの写真集「Bilitis」と、今回の二人の共演作品「Bilitis 」(七菜乃、愛花、武井verになります。Hamilton氏の写真集「Bilitis」は、今では絶版でプレミアが付いてしまい入手困難になってしまいました。






こんな感じで参戦させて頂いたフェチフェスイベントですが、七菜乃さんと考えたテーマが一応根底にあったことをちょっと綴ってみました。