2013年3月11日月曜日

神様がくれた光と揺らぎ

僕は自然光で撮影することが好きだ。自然光ほど美しく、綺麗な光は無いと思う。それは自然光は神様がくれた光だからだ。僕はカメラマンでは無いので、照明を駆使してスタジオで、コマーシャルフォトの様な撮影をすることは無い。証明やストロボは、言うなれば人工の光で、食物に例えるなら加工食品。それに比べて自然光は、自然の畑で採れる食材と同じ。地味で人工着色された派手さは無いけど、何故か飽きる事は無い・・・

光は空気の中で揺らぐ、人の心も揺らぐ、そんな自然の感覚に近いのが、アナログの銀塩写真の揺らぎだ。フィルムや印画紙の上に塗布された銀の粒子が感光して黒に変色する銀塩写真。その銀の粒子の大きさは様々で不連続。自然の造形はすべて不連続であり、規則正しく並んでいる自然の風景はとても奇妙に写る。人の気持も不連続。人生も不連続。そんな揺らぎが何故か気持ちよい・・・

自然光を捕まえ、フィルムで撮影された写真の気持ちよさを、今回の自身の個展で、改めて感じた。自画自賛だが、やっぱりフィルム写真は好きだ。



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